NEWS
お知らせ

NEWS

エアコン工事におけるガス漏れトラブル – その原因と未然に防ぐ対策とは?

2025.02.14ブログ

エアコン工事において、最も避けなければならないトラブルの一つが「ガス漏れ」です。エアコンの冷媒ガスは、冷房や暖房の性能を維持するために欠かせないものであり、ガスが漏れてしまうとエアコンの効きが悪くなったり、最悪の場合、全く動作しなくなることもあります。さらに、ガス漏れが発生すると、補充や修理のための追加費用が発生し、顧客からのクレームにつながる可能性もあります。

今回は、エアコン工事におけるガス漏れの主な原因と、それを防ぐための具体的な対策について詳しく解説いたします。施工の質を向上させ、トラブルを未然に防ぐための知識として、ぜひ参考にしてください。


 

エアコンのガス漏れが起こる主な原因とは?

エアコンのガス漏れが発生する原因はいくつか考えられますが、主に以下のようなケースが多いです。

 

  1. フレア接続部の施工不良

エアコンの冷媒配管を接続する際、多くの現場ではフレア加工を施してナットで締め付ける「フレア接続」が行われます。しかし、このフレア接続部が適切に加工・締め付けされていないと、そこから冷媒ガスが漏れる可能性があります。

 

フレア接続部でのガス漏れの主な原因:

  • フレア加工が不適切で、均一な面が作られていない

  • バリ取りが不十分で密閉性が損なわれている

  • フレアナットの締め付けが弱すぎる、または強すぎて変形している

  • シール剤の使用に頼りすぎて適切な施工がされていない

 

特に、初心者の施工ミスで多いのが「締め付け不足」です。手の感覚だけで締め付けるとトルクが不足し、接続部からガスが漏れる原因になります。そのため、トルクレンチを使用し、適正な締め付けトルクで施工することが重要です。


 

  1. 配管の亀裂や傷

配管に亀裂や傷が入っていると、冷媒ガスが徐々に漏れてしまいます。これは、新品の配管を使用していても発生する可能性があり、特に以下のような要因が影響します。

 

  • 配管を曲げる際に無理な力がかかり、亀裂が入った
  • 配管の端を地面に擦ったり、工具で傷つけたりした
  • 施工時に強い衝撃が加わり、配管内部が変形した

 

施工前には必ず配管の状態をチェックし、傷や亀裂がないか確認することが大切です。また、配管を曲げる際はパイプベンダーを使用し、適切な曲げ半径を確保することで亀裂の発生を防ぐことができます。


 

  1. 溶接部の不具合

特に業務用エアコンの施工では、冷媒配管の延長や補修のために「溶接(ロウ付け)」が必要になる場合があります。この溶接作業が不適切ですと、冷媒ガスが漏れる原因となります。

 

溶接部でのガス漏れの原因:

  • ロウ付けの温度が不足しており、接合が不完全になっている
  • 溶接部に隙間があり、密閉が不十分である
  • 冷媒配管内部の汚れや酸化物が適切に除去されていない

 

溶接作業は確かな技術が必要なため、経験が浅い業者が施工する場合は注意が必要です。

熟練の作業員が行うか、施工後の漏れ検査を徹底することが重要です。


  1. 真空引きの不十分

施工後に行う「真空引き」が不十分ですと、配管内に空気や水分が残り、それがガス漏れの原因となることがあります。特に、エアパージ(冷媒を放出して空気を抜く方法)で済ませようとするケースはリスクが高いです。

 

真空引き不良が引き起こす問題:

  • 配管内部に水分が残り、内部腐食が進む
  • エアコンの性能が低下し、運転効率が悪くなる
  • 長期的に見て冷媒ガス漏れのリスクが高まる
  •  

施工時には必ず真空ポンプを使用し、15〜30分程度の真空引きを行い、最終的にゲージで漏れがないことを確認するのが基本です。


ガス漏れを防ぐための対策

ガス漏れを防ぐためには、施工時の細かな配慮が重要です。以下のポイントを意識して作業を行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。

 

  1. フレア接続は適切な工具を使用し、トルクレンチで適正締め付けを行う
  2. 配管の取り扱いには細心の注意を払い、傷や亀裂が入らないようにする
  3. 溶接作業を行う場合は、確実なロウ付けと適切な温度管理を徹底する
  4. 真空引きは必ず規定時間行い、漏れチェックを確実に実施する
  5. 施工後はリークテスト(ガス漏れ検査)を実施し、問題がないことを確認する

 

ガス漏れが起こると、顧客からの信頼を失うだけでなく、再施工や修理の手間がかかり、コスト的にも大きな損失となります。そのため、施工業者としては「最初から完璧な施工をする」という意識が何よりも大切です。


まとめ

エアコン工事におけるガス漏れは、施工ミスによるものがほとんどです。フレア接続のミス、配管の傷、溶接の不具合、真空引きの不足など、基本的なポイントを見落とすことでトラブルが発生してしまいます。

施工業者としては、常に細部に注意を払い、確実な施工を心がけることが重要です。

「エアコンの冷媒ガス漏れを防ぐことが、施工の品質向上と信頼獲得につながる」と考え、日々の作業に取り組んでいきましょう。適切な施工を徹底し、トラブルのないエアコン工事を実現することが、長期的な成功への鍵となります。


 

この度は、株式会社リアライトのホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
弊社の社名「Realite」は、「達成・実現する(Realization)」と「協力や団結(Unite)」を組み合わせた造語で、
協力業者様や取引先様と協力し、共に目標や夢を実現していくという思いが込められています。

私たちは、ただ現状に満足するのではなく、常に未来を見据え、協力業者様や取引先様の皆様と共に成長し続けていくことを目指しています。
近年のエアコン工事業界はニーズの変化や法改正により、目まぐるしい速さで変化していますが、その変化に柔軟に対応し、協力業者様や取引先様と力を合わせ共に成長することで、未来に向けた新しい価値を創り出すことを目指しています。
だからこそ、私たちは「Realite」という考えのもと、未来に向けて皆様と共に団結し、協力業者様や取引先様の皆様にとって弊社と取引をして良かったとご満足いただけるよう、日々さらなる高みを目指し、決して立ち止まることなく突き進んでまいります。

全国のエアコン工事協力業者様を募集しています。
お気軽にご応募ください!お待ちしております!

電話番号:052-737-9988
お問合せ:https://realite.co.jp/contact

pagetop