NEWS
お知らせ

NEWS

エアコン工事とアスベストの関係|知らなかったでは済まされない現場リスクとその対策

2025.04.15ブログ

エアコン工事に携わっていると、「アスベスト(石綿)」という言葉を一度は耳にしたことがあると思います。

とはいえ、「建設業や解体業の人たちの話でしょ」と他人事に思っていませんか?実はこのアスベスト問題、エアコン工事にも密接に関係しており、対策を怠ると重大なリスクを招く可能性があります

この記事では、エアコン工事とアスベストの関係性、そして現場で必要な対策について、現場目線でわかりやすく解説していきます。


アスベストってそもそも何?

 

アスベストとは、天然に産する繊維状鉱物で、耐熱性・耐摩耗性・絶縁性に優れた特性から、1970年代から90年代初頭にかけて多くの建築資材に使われてきた素材です。

特に、断熱材や防音材、吹き付け材、セメント板(ケイ酸カルシウム板など)などに含まれていることが多く、現在も多くの建物に残存しています

問題なのは、このアスベストが劣化や破砕によって空気中に飛散し、それを吸い込むことで健康被害を引き起こすという点です。

石綿肺、悪性中皮腫、肺がんなど、命に関わる深刻な病気の原因になることが知られています。


エアコン工事とアスベストの関係

 

では、エアコンの取り付けや交換といった工事で、どうしてアスベストが問題になるのでしょうか?

実は、エアコンの配管を通すために壁や天井に穴をあける作業や、天井裏に機器を取り付ける際に、アスベストが含まれる建材に接触する可能性があるのです。

特に古いビルやマンション、公共施設、工場などの案件に関わる場合は要注意です。

 

・壁の穴あけで使用するコアドリルが、アスベスト含有建材に貫通してしまった
・天井裏のダクト工事中に、吹き付けアスベストに接触してしまった
・既存配線を処理する際に、古いケイカル板を割ってしまった

 

こうした「何気ない作業」の中に、実はアスベスト曝露のリスクが潜んでいるのです。


アスベストに対して「知らなかった」では済まされない時代に

 

2022年4月から施行された石綿障害予防規則の改正により、一定の作業では事前調査報告が義務化されています。

つまり、対象の建物において解体や穴あけなどの作業を行う際には、石綿含有建材の有無を事前に調査し、必要に応じて専門業者が除去・封じ込めを行う必要があるというわけです。

そして重要なのは、こうした作業に関わる職人や業者にも、「石綿作業主任者」などの資格や講習受講歴が求められるケースがあるという点です。

知らずに作業をしてしまい、後からアスベスト含有が発覚した場合、元請・下請問わず法的責任を問われる可能性があります


エアコン工事業者として取るべき対策とは?

 

じゃあ実際にどうすれば良いのか?現場で対応すべき基本的なポイントを押さえておきましょう。

 

事前調査の実施確認
元請からの依頼時に「アスベスト事前調査は済んでいますか?」と一言確認するクセをつけることが大切です。

もし不明な場合は、建物の竣工年を確認し、1980〜90年代以前の建物であれば警戒すべきです。

 

穴あけ時の注意
配管穴を開ける際、対象の壁材が石綿含有の疑いがある場合は、すぐに作業を中断し、報告・確認を徹底しましょう。

養生をしないまま削孔を行うと、石綿粉じんが室内に広がるリスクがあります。

 

③ PPE(個人防護具)の着用
疑いがある現場では、簡易防じんマスク(できれば防毒マスク)や手袋、使い捨て作業服などを着用し、自己防衛を忘れないようにしましょう。エアコン工事でも、安全意識の高さが問われる時代です。

 

資格取得や講習受講を検討
「石綿作業主任者」や「石綿取扱い作業従事者」の資格取得も視野に入れましょう。

最近はオンライン講習も増えており、比較的手軽に知識を深められるようになっています。


安心・安全な現場づくりこそが信頼につながる

 

実際にアスベスト対策を意識している現場は、作業員の安全だけでなく、施主や取引先の安心感にもつながります。

「この会社はリスク対策がしっかりしている」と評価されることで、継続的な仕事の受注にもつながりやすくなります

また、元請や量販店案件を多数扱っている場合、「安全管理の徹底」が取引条件に含まれるケースも増えてきています。

アスベスト対策は単なる自己防衛ではなく、仕事を獲得する上での重要な評価基準にもなっているのです。


まとめ|アスベスト問題を正しく理解し、事故ゼロの現場へ

 

エアコン工事は「壁に穴を開けて機器を取り付ける」シンプルな作業に見えるかもしれません。

でもその裏には、アスベストという見えないリスクが潜んでいることを忘れてはいけません。

これからの時代、知識がある職人・業者こそが信頼され、選ばれる存在になっていきます。

自分の身を守るため、仲間の安全を守るため、そしてなによりも「次の現場に堂々と行けるように」、アスベスト問題を正しく理解し、しっかりと対策を講じていきましょう。


この度は、株式会社リアライトのホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
弊社の社名「Realite」は、「達成・実現する(Realization)」と「協力や団結(Unite)」を組み合わせた造語で、
協力業者様や取引先様と協力し、共に目標や夢を実現していくという思いが込められています。

私たちは、ただ現状に満足するのではなく、常に未来を見据え、協力業者様や取引先様の皆様と共に成長し続けていくことを目指しています。
近年のエアコン工事業界はニーズの変化や法改正により、目まぐるしい速さで変化していますが、その変化に柔軟に対応し、協力業者様や取引先様と力を合わせ共に成長することで、未来に向けた新しい価値を創り出すことを目指しています。
だからこそ、私たちは「Realite」という考えのもと、未来に向けて皆様と共に団結し、協力業者様や取引先様の皆様にとって弊社と取引をして良かったとご満足いただけるよう、日々さらなる高みを目指し、決して立ち止まることなく突き進んでまいります。

全国のエアコン工事協力業者様を募集しています。
お気軽にご応募ください!お待ちしております!

電話番号:052-737-9988
お問合せ:https://realite.co.jp/contact

pagetop