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エアコン工事で増える“高所事故”。スライダー作業を見直すとき
2025.04.18ブログ
エアコン工事の現場では、毎日のように使用されるスライダー(伸縮式はしご)。特に外壁に配管カバーを取り付けたり、2階以上の場所に室外機を設置する際は、このスライダーがなければ施工が進まないと言っても過言ではありません。
ですが、その「当たり前」の存在が、実は重大なリスクを内包しているということに、どれほどの方が気づいているでしょうか。
スライダーを使用する工事現場では、事故やヒヤリとする瞬間が少なくありません。そしてその多くは、慣れや油断によるものなのです。
今回は、スライダー作業における事故リスクを改めて見直すとともに、現場でできる具体的な安全対策についてお話ししていきます。
スライダーは“慣れた頃”が一番危ない
スライダーによる事故の多くは、作業に慣れた職人が起こしているという点も見逃せません。
初めて扱う人は慎重に動くため比較的安全ですが、経験が長くなるほど「このぐらいなら大丈夫だろう」「いつも通りやれば問題ない」という気の緩みが出てきます。
スライダーを中途半端な角度で立ててしまったり、足元の確認を怠ったり、ロックが甘いまま作業を始めたり――こうした“ちょっとした見逃し”が、重大な事故に直結してしまうのです。
例えば、ある現場では、スライダーを設置した地面がわずかに傾斜していたにもかかわらず、確認不足のまま作業を開始。その後、作業中にスライダーがわずかにズレて、バランスを崩して落下しそうになったという事例がありました。幸い大事には至りませんでしたが、ほんの数秒の判断ミスが命に関わる場面だったことは間違いありません。
安全対策は「手間」ではなく「作業の一部」
エアコン工事の現場では、どうしても作業効率やスピードが求められる場面があります。
しかし、安全対策を省略してまで急いだ結果、事故が起きれば元も子もありません。
スライダーを安全に使うためには、以下のような基本動作を“面倒だから”と省かず、作業の一部として自然に取り入れることが求められます。
- 地面の状態を目で見て、手で触って確認する
- 傾斜や滑りやすさを見逃さない
- ロック部分を目視・手応えの両方でチェックする
- スライダーをかける壁面の材質も確認する(ツルツルしていないか、強度はあるか)
これらは数秒で済む確認ですが、やっているかやっていないかで事故の発生率は大きく変わってきます。実際、こうした基本を徹底している業者は、事故の件数が極端に少ない傾向にあります。
一人作業のリスクをどう減らすか
最近では、現場によっては一人でスライダーを使って作業することも珍しくありません。
しかし、一人作業にはやはり限界があります。地上に誰かがいることで、万が一バランスを崩した時にも支えになったり、すぐに助けを呼べたりと、安心感がまったく違います。
また、工具や室外機の取り回しも、一人で全てこなそうとすると無理な体勢になったり、スライダーに物を載せてしまうなど、危険な作業につながることもあります。
これを防ぐためには、現場の段取りを工夫することが有効です。
工具はあらかじめ上に運んでおく、吊り上げ用のロープを用意する、地上のサポートを確保しておくなど、少しの準備が事故防止に大きく貢献します。
事故が起きてからでは遅い
どんなに経験豊富な職人でも、どんなに完璧に見える現場でも、事故は起こるときは起こります。
だからこそ、事故が起きないように準備すること、そして万が一に備えた体制を整えておくことが何より大切なのです。
万が一転落してしまえば、自身の体だけでなく、現場全体の信頼にも影響します。
協力業者との関係や、元請けからの評価にも関わるため、「安全対策をしていない人」と見られてしまえば、次の仕事に繋がらない可能性もあります。
だからこそ、自分自身を守る意味でも、会社を守る意味でも、スライダーを使うときは最大限の注意を払って作業にあたるべきなのです。
今求められているのは“安全を語れる職人”
今、エアコン工事業界では技術だけでなく、「安全管理がしっかりできる職人」が評価される傾向にあります。
これはお客様との信頼関係にもつながりますし、長く仕事を続けていくうえで大きな武器になります。
施工品質はもちろんですが、「この人なら安心して任せられる」と思ってもらえるような行動ができること。
それこそが、これからの時代に必要とされる職人像です。
その第一歩として、スライダー作業の見直しはとても重要なテーマです。
慣れているからこそ、初心に帰って、安全確認を徹底する。そんな姿勢が、周囲にも良い影響を与えることは間違いありません。
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