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工事後に「冷えない」と言われたら?原因と対処のリアルな現場対応

2025.06.20ブログ

エアコンを取り付けた直後、お客様から「冷えない」と言われたことはありませんか?
これは、エアコン工事を請け負う中で決して珍しいトラブルではありません。特に夏場や引越しシーズンなどの繁忙期には、時間との戦いの中で焦って作業してしまい、細かい見落としが原因でこうしたクレームにつながってしまうこともあります。

ですが、「冷えない=初期不良」と決めつけてしまうのは早計です。
実際の現場では、施工側の小さなミスや環境的な条件が要因で「冷えが悪い」と感じさせてしまっているケースが少なくありません。今回は、施工直後にエアコンが冷えないと感じる主な原因と、現場での具体的な対応策をリアルな目線でご紹介します。


配管の折れ・潰れによる冷媒の流れ不良

 

まず最初に確認したいのが、冷媒配管の折れや潰れです。
取り回しに無理があったり、急な曲げ加工を行ったことで内部が狭まり、冷媒がスムーズに流れなくなるケースが意外と多くあります。配管は外見上きれいに見えていても、実際には内部で詰まりが起きていることもあり、冷えが弱くなる原因になります。

とくに、2分3分の細管(液管)側で潰れがあると、室内機の冷却能力に大きく影響します。
こういったときは、配管の取り回し部分をひとつひとつ手でたどりながら、異常な曲がりがないか、潰れていないかを丁寧に確認することが大切です。再度フレアを切り直して配管し直す判断も視野に入れましょう。


ガス漏れや真空引き不足による冷媒不足

 

「冷えない」と言われたとき、次に疑うべきは冷媒ガスの不足です。
フレア接続部分の締め不足や銅管の傷、または施工時の真空引きが不十分だったことで、冷媒が漏れている、あるいは気体が残っていて効率的な冷却ができていないケースがあります。

特に真空引きの際に、時間を短縮するために十分な真空度に達する前にゲージを外してしまった…なんてことはありませんか?
これでは配管内に空気や水分が残ったままとなり、冷媒の流れに悪影響を与えます。
真空引きの時間・数値管理を徹底し、トリプルチェックを習慣にすることで、こういった初期トラブルは確実に減らせます。

また、施工後にゲージマニホールドで圧力確認を行い、異常がないかをチェックしてから作業を終えるのがプロとしての責任です。


室内機・室外機の電源接続ミス

 

ありがちな見落としとして、電源接続ミスや誤配線も冷えない原因となります。
たとえば、室外機への電源が供給されておらず、ファンもコンプレッサーも動いていない状態。これでは当然ながら冷たい風は出てきません。

分電盤のブレーカーが落ちていたり、200Vの機種なのに100Vで接続してしまっていたりといった配線トラブルは、慌ただしい現場で意外と多いです。施工後の動作確認を行う際には、室内機だけでなく室外機の運転状況も目視確認することを徹底しましょう。

また、コンセント電圧の確認や極性チェックも忘れてはいけません。
特にリフォーム現場など、既存設備がそのまま使われる場合は、古いコンセントの誤接続がトラブルを生むこともあります。


冷媒配管の長さオーバーによる能力低下

 

冷媒配管の長さにも、実は厳密な制限が設けられています。
機種によって異なりますが、一般的に標準で5m以内、最大でも15〜20m程度までに設計されているものがほとんどです。

この制限を超えると、コンプレッサーの負荷が上がり、十分な冷媒循環が行われなくなり、結果的に冷えが弱くなります。
また、配管が長すぎると冷媒チャージが必要になりますが、現場判断でチャージを省いてしまうと、これもまた冷えない原因になります。

配管長さをオーバーしていないか、冷媒の補充は必要な量が適切に行われているか、チェック表を元に現場でしっかり確認するクセをつけるべきです。


設置環境による冷えの錯覚

 

「冷えない」とお客様から言われたとき、それがエアコンの不具合ではなく、周辺環境や体感による“錯覚”であることもあります。
たとえば…

 

  • 日当たりが強く、窓からの熱がこもりやすい部屋
  • 吹き抜け構造で空間が広く、冷気がすぐに下に落ちない
  • エアコンの風向が体に直接当たっていない
  • フィルターやルーバーの設定が適切でない

 

こうした場合は、エアコン自体に問題がないことを説明しつつ、カーテンの使用、風向設定の調整、サーキュレーターの併用などの改善提案を行うことで、お客様の満足度を高められます。


冷えない=すぐメーカー呼ぶはNG!まずは現場確認を

 

「冷えない」と言われたからといって、すぐにメーカー修理にバトンタッチするのはプロとしては避けたい対応です。
まずは自分の施工内容に問題がなかったか、現場で確認できるポイントを一つずつ潰していく姿勢が重要です。

そうすることで、信頼も高まり、案件のリピートにもつながっていきます。


まとめ

 

エアコンが「冷えない」と言われた時の原因は一つではなく、配管のミス、冷媒の不足、電源ミス、設置条件など、さまざまな要素が絡み合っています。ただ、どれも事前確認や施工中の注意、作業後のチェックによって防げる内容です。

冷えないと言われたときこそ、現場対応の真価が問われる瞬間です。
慌てず冷静に原因を探り、丁寧に説明と対応をすることで、お客様からの信頼も厚くなります。
ぜひ、今回ご紹介した内容を現場で活かして、トラブルの少ない高品質な工事を目指してください。


 

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