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室内化粧カバー、いる?いらない?見た目と施工性の“リアルなジレンマ”

2025.06.27ブログ

エアコン工事において「室内化粧カバーを付けるかどうか」は、現場ごとに悩むポイントのひとつです。
とくにお客様がこだわりを持っている場合や、費用を抑えたいという要望がある場合など、どこまでこちらから提案すべきか迷うことも少なくありません。
今回は、室内化粧カバーのメリット・デメリットを施工者目線で改めて整理しながら、実際に現場で起こりやすいトラブルや、失敗しない提案のタイミング・伝え方について、じっくり掘り下げていきます。


「室内化粧カバーって、実際どうなの?」という疑問

 

エアコンの配管を室内で見せるか隠すか。これが室内化粧カバーの大きな役割です。
ビニールテープ巻きのむき出し配管より、カバーでスッキリと見せる方が見た目に高級感もあり、掃除もしやすくなるという声は多いです。

ただし、見た目が良くなる反面、材料費や施工手間は確実に増えるため、料金も当然上がります。
お客様にとっては「見た目のためだけに追加費用がかかる」と感じる方もいれば、「お金を払ってでも美しく仕上げたい」という方もいて、意見が分かれるのも現実です。


メリットだけじゃない、施工側としてのリアルな声

 

室内化粧カバーの取り付けは、一見簡単そうに見えても、実際には施工者の技術力と現場判断が求められる作業です。
とくに既存の配管ルートに合わせてカバーを施工する場合、カーブや段差、スペース不足など、思った以上に手間がかかることもあります。

さらに、壁紙や家具との相性、化粧カバー自体の色合いなど、施工後に「思ってた仕上がりと違う」と言われるリスクもゼロではありません。
お客様にとっては「美しくなる」と思って頼んでいるだけに、施工精度が少しでもズレるとクレームにつながることもあります。

その一方で、配管が露出するよりも、汚れにくさ・清掃性・見た目の整えやすさという点で明確なメリットがあるのも事実です。
とくにペットを飼っているご家庭や、小さなお子様がいる場合は「むき出しの配管を触られる心配がない」という安心感にもつながります。


実際の現場であった「あるある」トラブル

 

たとえば、ある現場では、お客様から「絶対に化粧カバーを付けてください」と指定があり、壁面をL字で回り込む形で施工を行いました。
しかし、途中で壁の中に段差があり、カバーが綺麗に沿わない箇所が出てしまったのです。
事前の下見ではそこまで確認できていなかったため、追加で部材を持ってくる必要が発生し、結果的に工事時間も予定を大きくオーバーしました。

また別の現場では、カバーを取り付けたあとにお客様から「やっぱり無しの方が良かったかも…」という言葉が出たこともあります。
こうなるともう取り外しはできず、“完成後のイメージ”を共有できていなかったことが原因だと痛感させられました。


提案のタイミングと、信頼を得る伝え方とは?

 

こうしたトラブルを避けるために重要なのが、最初の説明と提案のタイミングです。
施工当日にいきなり「カバーもできますけどどうしますか?」と聞くと、お客様は「それって追加料金かかるの?今言われても困る」と感じることが多いです。事前見積もりや訪問前の電話連絡時点で、「室内化粧カバーを付けると見た目が良くなりますが、追加費用が発生します。ご希望があれば用意していきます」といった案内をしておくと、お客様も前向きに検討しやすくなります。

さらに、施工事例の写真などを見せながら説明すると、「こういう風になるんだ」という完成イメージを持ってもらえるため、満足度にもつながります。“できるだけ丁寧に、できるだけ分かりやすく”を心がけることで、お客様の納得感もぐっと高まるのです。


化粧カバーは「付けた方が正解」か、それとも…

 

結論から言えば、化粧カバーは必ずしも“付けた方が正解”ではありません
現場の構造やお客様の希望によって、最適な判断は変わります。
たとえば、以下のような条件のときには、積極的に提案する価値があります。

 

  • リビングなど来客が多い部屋での取付
  • 白系や無地の壁紙で配管が目立ちやすい場合
  • 小さなお子様やペットがいて、配管への接触リスクがある場合
  • 掃除をラクにしたいという要望があるとき

 

一方で、目立ちにくい場所や既に家具で配管が隠れてしまうようなケースでは、「見えない部分にお金をかけたくない」という心理も理解できます。
大切なのは、お客様の生活スタイルや考え方に寄り添いながら、専門家として“選べる提案”をしてあげることです。


最後に:提案するかどうかの判断基準は「自分が住むならどうするか」

 

室内化粧カバーを提案するかどうか迷ったときは、「もし自分がこの家に住むならどうしてほしいか?」という視点で考えることが、結局いちばん信頼を得る近道です。

お客様にとっては、たとえオプションでも、そこに“プロのこだわり”があると伝われば、「この人にお願いして良かった」と思ってもらえる可能性が高まります。

価格、施工性、見た目、手間、そのすべてを含めて考えるからこそ、私たちエアコン工事業者の価値があるのではないでしょうか。


 

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