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「え、まだやってるの?」エアコン水漏れを招く“ありがち施工”とプロの対処術

2025.07.04ブログ

エアコンの水漏れ――お客様にとっては「機械が壊れた!」と感じる瞬間かもしれませんが、現場で工事をしている立場から言わせてもらえば、それが施工起因だったケースはかなり多いというのが現実です。

もちろん、すべての水漏れが施工ミスとは限りません。ただ、「それ、もう一歩踏み込んで確認していれば防げたのでは?」という事例はよくあります。この記事では、実際に多い“ありがちな施工”を取り上げながら、どう対処すべきか、そしてどう未然に防ぐべきかを掘り下げてみます。


「とりあえず下に流せばOK」は危ない。ドレン勾配の油断

 

現場が急いでいる時にありがちなのが、ドレンホースの勾配確認を目視だけで済ませてしまうパターンです。
一見、緩やかに下がっていれば問題なさそうに見えても、実際にはホースの途中で波打っていたり、逆勾配になっていることもあります。

一見通っているようでも、わずかな高低差が水の流れを止めるのが怖いところ。配管ルートが長い、エルボが多い、外壁の穴が高すぎる、など細かな設計のクセで水が溜まってしまうことはよくあります。

プロとして意識したいのは、「見た目」ではなく「実際に流れるか」。ホースの先端から水を流して確認する、あるいは現場によっては勾配をしっかりとった状態でバンド固定するなど、丁寧な仕事が結果的にトラブルの抑制につながります。


詰まりは“想定外”じゃない。虫とゴミは必ずやって来る

 

水漏れの原因として根強いのが、ドレンホースの先端詰まりです。よくあるのが、「先端が地面すれすれ」「草むらに出している」「排水溝の手前で止まっている」といったケース。ここに枯葉や土、虫が入り込み、排水が止まるという流れが非常に多い。

そして特に夏場は、虫がホース内に侵入して巣を作ってしまうという話も珍しくありません。こうなると、屋内に水が逆流し、室内機からポタポタと水が落ちてくるわけです。

これを防ぐには、防虫キャップやネット付きの排水口の活用がシンプルで効果的です。施工時にひと手間加えておけば、後の出張対応・クレーム・再工事がぐっと減ります。


室内機の傾き、ほんの数ミリが命取りに

 

「室内機、水平に見えるし大丈夫でしょ?」と思っていても、実際にレベルを当ててみると微妙に傾いていること、ありませんか?

エアコンの室内機は、メーカー設計でドレンパン側に緩やかな傾斜が付くようになっています。つまり、反対方向に数ミリでも傾けてしまうと、ドレンパン内に水が留まりきらずに室内へ漏れ出すという事故が起きやすくなるのです。

これを防ぐために、施工中は必ず水平器で確認するクセをつけること。また、下地が不安定な壁面では、ビスの効きを確かめることや、補強プレートの使用を検討することもポイントになります。


新築・高気密住宅に潜む“気圧差”トラブル

 

最近の住宅は断熱・気密性能が格段に上がっており、それが逆にエアコンの排水に影響を与えることもあります。

特に、サッシや配管スリーブまわりの気密処理が甘いと、屋内と屋外の気圧差で空気の逆流が発生し、排水が妨げられるというケースがあります。
このような現場では、冷房をつけた直後から「水が出てこない」「ドレンが逆流する」などの不具合が出ることも。

これはもう、「ちょっとパテ埋めればいいや」では済まされません。気密の高い現場では、配管穴の処理は「気密部材+パテ」の二重処理をするのが理想です。雑な処理は、のちのち水漏れだけでなく壁内結露やカビの温床になる可能性もあります。


トラブルが起きてからの対応力も、プロの価値

 

どれだけ慎重に施工していても、100%トラブルを防げるとは限りません。だからこそ、起きたときにいかに早く、丁寧に、誠実に対応できるかが問われます。

水漏れのクレームがあったとき「機械のせいにする」「責任を回避する」といった姿勢はお客様の信頼を一気に失うことにつながります。
逆に、自分が施工したかどうかに関わらず現場に駆け付け、原因を突き止めて対処できる職人は、次の案件にもつながります。


まとめ:「普通の作業」にこそ、真のプロの差が出る

 

エアコンの取り付け作業って、現場によっては1日に何件もこなさないといけませんし、流れ作業になりがちです。
ただ、水漏れトラブルを経験すると痛感します――基本を雑にすると、後で倍返しでツケが来るということを。

今回紹介したような“ありがち施工”を放置しておくと、信頼も仕事も失いかねません。
逆に、基本を徹底している職人ほど、お客様にも元請けにも重宝される存在になります。

次の現場では、慣れた作業ほど丁寧に。そうすれば、クレームゼロの施工も夢じゃありません。


 

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