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知っておきたい!エアコン工事後に水漏れが発生するパターン
2025.10.03ブログ
エアコン工事を終えたばかりなのに、数日後や数週間後に「室内機から水が垂れてきた」「壁が濡れてシミになっている」といったトラブルに遭遇することがあります。特に夏場や梅雨の時期には相談件数が増え、工事業者にとってもお客様にとっても大きなストレスとなるのがエアコンの水漏れです。エアコン工事後の水漏れは、施工の仕方や環境によって原因が分かれます。ここでは代表的なパターンを整理しながら、その背景と防止策について解説していきます。
室内機からのドレン排水不良による水漏れ
エアコンの水漏れで最も多いのが、ドレン排水の不良によるものです。エアコンは冷房運転中に空気中の湿気を結露水として集めます。その水を屋外に流すのがドレンホースですが、工事の際にこのドレンホースの勾配が不十分だったり、途中で逆勾配になっていると水がうまく流れず、室内機から水が逆流してしまいます。さらに施工後しばらくしてホース内部にゴミや虫が詰まるケースもあります。こうした詰まりによって水が行き場を失い、室内に漏れ出してしまうのです。
断熱不足による結露の発生
配管の断熱が不十分だと、冷媒管の周囲に結露が発生し、それが水滴となって壁や床に垂れることがあります。特に銅管やドレンホースの接続部に断熱材を巻き忘れたり、テープの隙間から露出部分が出てしまうと、そこから水漏れが始まるパターンは珍しくありません。見た目には小さな水滴でも、時間が経つと下地材やクロスを傷めてしまい、修繕費用がかさむ原因となります。断熱材の劣化や経年変化も水漏れにつながるため、工事時点での丁寧な処理が欠かせません。
壁穴周辺の施工不良
エアコンの配管を通すために壁に穴を開ける際、この穴の周囲にスリーブを入れずに直接通す工事をすると、水漏れの原因になることがあります。外気が室内に入り込みやすくなり、湿度差で結露が発生するケースもあるのです。また、穴の処理が甘いと雨水が侵入し、壁の中で水が滞留することもあります。表面からはすぐに気付けないため、長期的に壁内部がカビてしまうリスクもあり注意が必要です。
高所設置や特殊な設置環境でのトラブル
ベランダの無いマンションで壁面や天吊りに室外機を設置するケースでは、ドレン排水のルートが通常よりも複雑になります。その結果、ホースに無理な曲がりや長すぎる配管が生じ、勾配不足となって水漏れが起きることがあります。屋根置きや二段置きなどの特殊設置でも、雨風の影響や設置面の振動が水漏れの原因となる場合があり、経験の浅い施工では見落とされがちなポイントです。
フィルターや熱交換器の汚れによる水漏れ
施工後しばらくは問題がなくても、半年から1年程度経った頃に水漏れが始まることもあります。その原因のひとつがフィルターや熱交換器の汚れです。ホコリで風の流れが悪くなると冷却効率が下がり、通常より多くの結露水が発生します。排水量がドレンホースの処理能力を超えると水が溢れ出してしまうのです。これは施工不良というよりも使用後のメンテナンス不足によるもので、工事業者としては引き渡し時にお客様へ清掃の重要性を伝えることが大切です。
気密性の高い住宅での負圧トラブル
最近の住宅は気密性が高く、窓を閉め切った状態でエアコンを使うことが多いです。その際、室内の空気圧と外気圧のバランスによってドレン水が流れにくくなることがあります。特に高気密住宅では換気扇やレンジフードの稼働によって室内が負圧になり、ドレン水が外へ流れずに逆流してしまうパターンが見られます。こうした場合には、排水経路に空気を取り込むための対策が必要になります。
防止のためにできること
水漏れを防ぐためには、まず施工の基本を徹底することが欠かせません。ドレンホースの勾配を確実にとる、断熱材を隙間なく施工する、壁穴にはスリーブを挿入してしっかりとシーリング処理をするなど、一つひとつの工程を丁寧に行うことが最大の予防策です。また、工事後に試運転を行い、水がスムーズに排出されているかを確認することも大切です。さらに、施工後のアフターフォローとして「定期的にフィルターを清掃してください」「ドレンホースに異物が詰まらないよう注意してください」といったアドバイスをお客様に伝えることも信頼につながります。
まとめ
エアコン工事後に水漏れが発生するパターンには、ドレン排水不良、断熱不足、壁穴処理の甘さ、特殊環境での施工、さらには住宅の気密性による影響など、さまざまな要因があります。施工時のちょっとした油断や確認不足が大きなトラブルに発展することも珍しくありません。だからこそ、工事業者は正しい施工知識と丁寧な仕事を意識し、さらにお客様への説明やアフターフォローまで含めた対応を心掛けることが重要です。水漏れを防ぐ技術と意識を持つことが、工事業者としての信頼を高め、長く仕事を続けていく大きな力になるのです。
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