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冬になると暖房が弱い?エアコン暖房性能が落ちる“本当の理由”を工事のプロ視点で語る

2025.11.26ブログ

はじめに:冬の「暖房が効かない」現象は実は多くの理由が重なっている

寒くなると増える相談が、「暖房がなかなか効かない」「設定温度まで上がりにくい」といった問い合わせです。新しいエアコンでも、古い建物でも、この症状は必ずと言っていいほど発生します。

実は暖房が弱く感じられる理由はひとつではありません。エアコンの特性、設置環境、配管の処理、使用状況、建物の断熱性能など、さまざまな要素が複雑に絡み合っています。だからこそ、工事業者は現場での判断力や知識が求められ、施工内容によって結果が大きく変わることも珍しくありません。

ここでは、工事の現場目線で「暖房効率が落ちる要因」を一つひとつ丁寧に整理しながら、エアコン施工の奥深さや、職人がこだわるべきポイントを掘り下げていきます。


室内機の取り付け位置が暖房の体感を左右する

暖房性能は、室内機の位置で大きく変わります。実際の現場でも、取り付け場所のわずかな違いで体感温度が大きく変わる場面は珍しくありません。

特に冬場は暖気が上昇する性質があるため、吹き出し口から出た暖かい空気が天井付近に滞ってしまうと、肝心の床付近がなかなか暖まりません。梁やカーテンレール付近にギリギリで取り付けてしまうと、暖気が天井へ一直線に流れてしまい、部屋全体へ回りにくくなります。

また、部屋の奥行きに対して短辺方向へ風を飛ばしてしまった場合、暖気が広がりにくく「手前だけ暖かくて奥が寒い」という温度ムラが起きやすくなります。本来は部屋の長手方向へ風を送り、暖気の巡回を作ることが理想的です。

施工の際には、「冬を意識した取り付け位置」を提案することが職人としての腕の見せどころです。少しの調整が、冬場の快適性に大きく影響します。


室外機の設置環境が暖房能力を大きく左右する

冬場の暖房は、室外機が外気から熱を集めて室内へ届ける仕組みになっているため、外の環境条件に大きく左右されます。外気温が低かったり、風が強かったりすると、どうしても能力が落ちやすくなります。

特に風当たりの強い北側の通路や、ビル風が抜ける場所に室外機を置くと、熱交換器が冷やされやすくなり、暖房能力が低下します。その結果、「ぬるい風しか出ない」「暖房が止まりやすい」と感じられる現象が起きやすくなります。

さらに、雪が積もる地域では、室外機が雪に埋もれて吸い込みや吹き出し口が塞がれることもあり、暖房性能どころか故障の原因にもなりかねません。冬の寒さが厳しい地域では、架台の高さや積雪対策を考慮した設置が必要になります。

室外機はただ置けばいいものではなく、「どの位置が暖房に最も適しているか」を判断するのが職人としての大切な役割です。


配管ルートと断熱処理の丁寧さが冬場に差を生む

暖房能力に大きく影響するのが、冷媒配管の処理です。特に暖房運転ではガス管側が高温になるため、断熱の甘さによって熱ロスが発生しやすくなります。

外壁を長く配管している場合や、保温材が薄い・切れている・隙間があるといった状況では、暖房性能が目に見えて低下します。断熱材の品質や施工の丁寧さは、夏よりも冬場の方が露骨に差が出る印象です。

さらに、配管の潰れや無理な曲げ、必要以上に長いルートといった施工ミスも暖房効率を下げる原因になります。カタログ上の配管長はあくまで“限界値”であり、暖房のことを考えれば可能な限り短く、負担の少ないルートを選ぶことが重要です。

こうした細かな処理の積み重ねが、冬の「暖まりづらい」クレームを大幅に減らす効果を生みます。


部屋の条件と容量選定の問題

暖房効率の問題は、工事の丁寧さだけでは解決できない部分もあります。その代表が「容量選定」と「建物の断熱性能」です。

北向きの部屋、大きな窓があるリビング、築年数が古い木造住宅、天井高のある空間などは、暖房負荷が高く、小さめのエアコンではパワー不足になりがちです。冷房を基準に選ばれた機種が冬になると力不足になるというケースは非常に多く見られます。

施工に入った段階で、職人が現場の条件を読み取って「冬場は少し効きが弱くなる可能性があります」と伝えるだけでも、お客様の認識が変わりクレーム予防につながります。

もちろん、建物の断熱性能が低い場合は、どんなに高性能なエアコンでも限界があり、暖房が追いつかない場面は必ず出てきます。こういう部分まで理解している職人ほど、お客様からの信頼も厚くなります。


メンテナンス不足による暖房効率の低下

暖房の効きの悪さは、使用者側のメンテナンス不足が原因のこともあります。フィルターの目詰まり、熱交換器の汚れ、室外機まわりに物が置かれているなど、現場でよく出会うケースです。

しかし、これも施工時のちょっとした説明で防げることがあります。「フィルターは定期的に掃除してください」「室外機の前は空けておいてください」といった簡単な案内が、後々のトラブルを避ける大きなポイントになります。

工事が丁寧で、説明も分かりやすい職人は、自然と評価が上がり、リピーターや紹介につながる傾向があります。


まとめ:暖房効率を理解する職人は冬に強い

暖房が効かない理由は複数あり、その多くが「現場の条件」と「施工の丁寧さ」によって左右されます。室内機・室外機の位置、配管と断熱、建物の条件、メンテナンスの有無など、ひとつひとつの要素を理解して施工を行える職人は、冬場のトラブルを未然に防ぎ、信頼される存在になります。

エアコン工事はただ付けるだけの仕事ではなく、季節や建物の条件を読み取り、最適な暖房環境を作り上げる技術職です。こうした知識を身につけていくことで、冬でも安定して稼げる職人へと成長していけますし、現場での存在感も確実に変わっていきます。

冬の現場で「暖房が弱い」と言われない工事を目指すために、ぜひ今回の内容を意識してもらえると嬉しいです。


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