NEWS
お知らせ

NEWS

室外機の二段置き、ベランダ置き…意外と多い“事故リスク”とその対策

2025.07.18ブログ

エアコン工事の現場では、限られたスペースに室外機を設置することがよくあります。特に都市部の集合住宅や狭小住宅では、ベランダに室外機を「二段置き」にするケースが非常に多く見られます。ですが、この二段置き工事には、見落とされがちな事故リスクが潜んでおり、慎重な施工が求められる場面です。

今回は、「エアコン室外機の二段置き」や「ベランダ設置」に関する注意点をまとめながら、現場でありがちなミスや事故の原因、そしてその防止策について詳しくお話していきます。


二段置き施工は“落下事故”の危険と隣り合わせ

 

二段置き工事では、上下二台分の室外機を専用架台に載せて設置します。このとき、架台の設置不良固定不足があると、風圧や地震、または使用年数による劣化で、上段の室外機が落下するリスクがあります。

実際に、現場によってはベランダ手すりの内側に設置されるため、「落下するはずがない」と油断されるケースもありますが、万が一落下して住人や通行人に被害が出れば、重大な事故につながります。また、室外機が配管に引っ張られた状態で落下すると、冷媒漏れやガス抜けといった二次トラブルも発生します。

落下リスクを防ぐためには、架台の固定力、アンカーの効き具合、振動対策など、あらゆる条件を事前に確認したうえで施工する必要があります。


ベランダ設置に潜む“振動音”トラブル

 

室外機の振動音が、実は想像以上にクレームの原因になっていることをご存知でしょうか。特にベランダのコンクリート床やアルミ製の手すりに直接架台を設置した場合、室外機の微細な振動が床や手すりを通じて室内へ伝わり、「うるさい」「眠れない」といった苦情になることがあります。

こうした振動音トラブルは、夜間運転静かな時間帯に顕著になりがちで、設置直後は何も問題なかったとしても、時間が経ってから苦情につながるケースも少なくありません。

振動音対策としては、

 

  • 防振ゴムの使用
  • 厚めの架台マットの設置
  • 接地面と建物構造の分離
  • ドレンホースの固定(風による共振防止)

 

など、事前のひと手間が非常に重要です。


架台の選定ミスがトラブルの元

 

室外機の二段置きやベランダ設置において、架台の選定ミスもトラブルを引き起こす大きな要因です。特に注意したいのが以下のポイントです。

 

  1. 耐荷重を超えていないか?
    量販店モデルの室外機と業務用の室外機では重さが大きく異なります。対応荷重がギリギリの架台を使ってしまうと、年数が経つにつれてフレームが歪んだり、ビスが緩んでしまう危険があります。
  2. 設置場所の水平は取れているか?
    ベランダ床に段差があったり、雨水排水用の傾斜がある場所に無理に設置すると、室外機に不自然な力がかかり、振動が増したり故障の原因になることもあります。
  3. 固定用のアンカーは適切か?
    ベランダの床材により、アンカーがしっかり効くとは限りません。とくにタイル張りや薄いコンクリートの場合は、強度不足に注意が必要です。

点検・メンテナンスしづらい配置に要注意

 

二段置き工事でありがちなのが、「あとから点検できない」「フィルター清掃すら困難」といったレイアウトミスです。

たとえば、上段の室外機が天井スレスレに設置されていたり、手すりの外に乗り出さないとメンテナンスできないような位置にある場合、安全性の確保ができません。また、マンションでは管理規約で「手すりの外にはみ出して設置禁止」と定めているところもあり、後々トラブルになる可能性もあります。

施工時には、

 

  • 将来的な点検・交換がしやすい高さか
  • 手すりや躯体に接触していないか
  • 管理規約を確認して違反がないか

 

なども考慮に入れながら設置することが求められます。


現場ごとの“癖”を読むのが職人の腕

 

二段置きやベランダ設置と一言で言っても、現場によって状況は様々です。ベランダの広さ、手すりの形状、風の強さ、日照条件、上下階の住人の暮らしぶりなど、設置に関わる条件は一つとして同じものがありません。

カタログ通りの架台を持っていっても取り付けられなかった、水平が出ず配管がうまく接続できなかったなど、トラブルは現場で突然発生します。だからこそ、「段取り八分」の意識で現地調査の段階でしっかりプランを立てることが非常に重要です。

また、架台を現場に合わせて切断・加工できるスキル、金属用ドリルやアンカーの種類を使い分けられる引き出しの多さも、現場の信頼を得る大きな要素となります。


安心して任せられる業者とは?

 

元請けや量販店から見て、「安心して任せられる業者」とは、ただ取り付けるだけでなく、リスクまで想定して施工できる職人です。

何もなければ表に出ることのない“当たり前の安全”を、きちんと積み上げられる人ほど信頼されます。施工後に起きる事故や振動音クレームは、再訪問・再施工・信頼失墜と、業者側にとっても大きな損失になります。

一つ一つの現場において、「ここで大丈夫かな?」「落ちたらどうなるか?」「音で困るかも?」といった視点を常に持ち、細部まで配慮できるかが、長く仕事を任されるかどうかを分けるポイントだと思います。


まとめ

 

エアコン室外機の二段置きやベランダ設置は、限られたスペースに対応するための柔軟な手段ではありますが、その分、施工精度や安全対策が求められる高難度の工事でもあります。

事故やトラブルを防ぐためには、防振対策や架台の選定、固定の確実さ、メンテナンス性への配慮まで、総合的に考えながら設置することが必要です。そしてそれができる職人が、次の仕事につながっていくのです。

どんなに忙しい現場でも、“事故が起きない施工”が最優先。この基本を守り続けることで、結果的にクレームも減り、信頼が積み上がっていくのではないでしょうか。


 

この度は、株式会社リアライトのホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
弊社の社名「Realite」は、「達成・実現する(Realization)」と「協力や団結(Unite)」を組み合わせた造語で、
協力業者様や取引先様と協力し、共に目標や夢を実現していくという思いが込められています。

私たちは、ただ現状に満足するのではなく、常に未来を見据え、協力業者様や取引先様の皆様と共に成長し続けていくことを目指しています。
近年のエアコン工事業界はニーズの変化や法改正により、目まぐるしい速さで変化していますが、その変化に柔軟に対応し、協力業者様や取引先様と力を合わせ共に成長することで、未来に向けた新しい価値を創り出すことを目指しています。
だからこそ、私たちは「Realite」という考えのもと、未来に向けて皆様と共に団結し、協力業者様や取引先様の皆様にとって弊社と取引をして良かったとご満足いただけるよう、日々さらなる高みを目指し、決して立ち止まることなく突き進んでまいります。

全国のエアコン工事協力業者様を募集しています。
お気軽にご応募ください!お待ちしております!

電話番号:052-737-9988
お問合せ:https://realite.co.jp/contact

pagetop