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節電しながら「室内熱中症」を避けるためのエアコン活用術
2025.05.30ブログ
毎年、夏になると話題になる「熱中症」。特に高齢者の方や小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、室内にいても熱中症になる「室内熱中症」のリスクに注意が必要です。ただ、電気代の高騰が続く中で「なるべくエアコンは使いたくない」「節電しながら健康を守りたい」と考える方も多いのではないでしょうか。
今回は、無理なく節電しながら、室内熱中症を予防するためのエアコンの使い方や環境の整え方をご紹介いたします。
室内熱中症とは？
まず、室内熱中症とはその名の通り、屋外ではなく室内で起こる熱中症のことです。
外に出ていなくても、気温や湿度が高くなると、体内の水分や塩分が失われ、体温調節がうまくいかなくなってしまいます。
特に注意が必要なのは、以下のような環境です。
- 窓を閉め切って風通しが悪い部屋
- 湿度が高い部屋（特に梅雨〜真夏）
- 直射日光が差し込む部屋
- 高齢者が一人で過ごしている部屋
これらの条件が重なると、室内でも体調を崩しやすくなります。
節電＝エアコンを止める、は危険！
「節電のためにエアコンを我慢する」という声をよく聞きますが、それは非常に危険です。
特に外気温が35℃を超えるような日は、窓を閉め切った室内でも40℃近くまで上昇することがあります。
エアコンを使わずに我慢していると、知らず知らずのうちに体温が上がり、最悪の場合命にかかわるケースもあります。
節電は大切ですが、命を守ることが最優先です。エアコンを効率よく使いながら、無理のない形で電気代を抑える方法を選びましょう。
効果的なエアコン使用術
それでは、エアコンを使いながら節電し、かつ快適な室内環境を維持するためのポイントをご紹介します。
1．冷房設定温度は「28℃」が目安
環境省が推奨している冷房の設定温度は28℃です。とはいえ、人によって体感温度が違うため、「暑い」と感じることもあるかもしれません。その場合は、サーキュレーターや扇風機を併用することで体感温度を下げることができます。
エアコンの冷気は床付近にたまりがちなので、サーキュレーターで空気を循環させると、部屋全体が均一に冷えて効率もアップします。
2．タイマー機能を活用する
エアコンのタイマー機能をうまく使えば、就寝時などの無駄な運転を減らすことができます。たとえば寝る前に1〜2時間だけ設定しておき、室温が十分に下がった状態で眠りにつけるようにすると、体にも優しく、節電にもつながります。
また、最近の機種には「おやすみモード」や「省エネ運転モード」など、自動で消費電力を抑えてくれる機能が搭載されています。こうした機能を上手に活用しましょう。
3．フィルター掃除で効率アップ
エアコンのフィルターがほこりで詰まっていると、冷房効率が落ちるだけでなく、電気代も余分にかかります。2週間に1度を目安に、こまめにフィルター掃除を行うだけで、冷房効率が大きく変わってきます。
また、フィルターだけでなく、吹き出し口や内部のカビにも注意が必要です。年に1回は専門業者によるクリーニングも検討しましょう。
4．遮熱対策も忘れずに
日差しの強い時間帯は、カーテンや遮熱シートを使って室温の上昇を防ぐのも大切です。特に西日が当たる部屋では、午後から一気に温度が上がりますので、遮光カーテンやすだれなどで対策をしておくと、エアコンの負担を減らすことができます。
窓の外にすだれを設置するだけでも、室内の温度上昇を2〜3℃下げられるという実験データもあります。
室内熱中症を防ぐ生活習慣
エアコンの使い方以外にも、日頃からの生活習慣で熱中症を防ぐことが可能です。
- こまめに水分補給をする（1日1.5〜2Lを目安に）
- 暑さを感じる前にエアコンをONにする
- 高齢者の方には「室温計」や「熱中症計」の設置を
- 入浴や運動の後は特に体温の上昇に注意する
特に高齢の方は「暑さを感じにくい」傾向があります。「まだ大丈夫」と我慢せず、客観的な温度・湿度の数値を見ながら、早め早めの対応が求められます。
まとめ：健康も電気代も守れるエアコン活用を
節電を意識しながらも、熱中症のリスクを下げるためには「正しいエアコンの使い方」が欠かせません。
ただ我慢するのではなく、機器の性能や周辺環境を工夫しながら、無理のない節電を実践していくことが大切です。
エアコンは「快適さ」だけでなく「命を守る」大切な設備です。
適切に使えば、健康も家計も守る強い味方になります。今年の夏は、賢くエアコンを使って、安全で快適な室内環境を整えましょう。
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