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電圧切り替え時によくある通電事故!!確認を徹底し、通電事故を防ぎましょう。

2025.08.05ブログ

エアコンの取り付け・交換工事において、電圧切り替えの工事が必要な場合があります。その際に、「記載上は専用回路なのに見えないところで分岐されており、200vが流れる」という通電事故が、意外と発生しています。

家庭用エアコンには100vのものと200vのものあり、100v⇒200vへの切り替え時には確認作業を怠らないようにしてください。

確認を怠ると、火災やほかの家電製品を壊してしまうことになりかねません。

エアコン業者として、安全に施工を続けるためには「200vが持つリスク」を正しく理解し、徹底した確認と対応が不可欠です。


家庭用200v回路とは?エアコンではなぜ使われるのか

まず、200V電源が使われる背景を知っておくことが重要です。

一般家庭では基本的に100Vが主流ですが、高出力のエアコン(特に大型・寒冷地仕様のもの)では200Vが採用されているケースが増えています。

200Vのメリットは、出力が大きくて高効率という点。

100vで使用するように設計されているエアコンに200vが流れると発火、故障の原因となります。近年では保護回路が組み込まれているエアコンもあるようですが、安心してはいけません。

最悪の場合、確認不足で、火花・発煙・焼損などの深刻な事故を引き起こす可能性もあります。


200v通電事故例

事例1:100vコンセントに200vが流れていた。

ある現場で作業員が中古住宅へのエアコン工事を行いました。エアコンは新品です。問題なく工事を終え、試運転のためにコンセントを指したところ、爆発音とともにエアコンが破損してしまいました。
原因は、コンセント自体は100v用だったのに、流れている電機は200vでした。そしてこの作業員はコンセントが100vだったため、テスターで測っていませんでした。
新築ではまず考えられませんが、賃貸物件や中古物件はコンセントと電圧が異なっていることが稀にあります。
取外しの作業員が、手を抜いた結果、このような事態が起こります。しかも責任は取り付けた側になるのでとても理不尽です。
必ずコンセントを指す前に電圧を確認し、事故を防ぎましょう。

事例2:コンセント内で送られていた。

100vから200vに電圧切り替えを行い、ブレーカーを入れたところ、エアコンの下に設置されているコンセントで充電をしていたお客様のスマホが壊れてしまいました。また、アダプターも焦げてしまい、火事になる恐れがありました。
原因は、エアコン専用コンセントから渡り線でコンセントを増設していたことです。
お客様がDIYで行ったとのことですが、本来電気工事は第二種電気工事士の資格が必須となります。さらに、エアコン専用コンセントの下部にあるコンセントの電圧を図るべきでした。
一度人が住んだ住宅は、図面通りになっていない可能性が高いので十分にし確認を行う必要があります。
新築住宅ですら図面通りになっていないこともあります。

これらの事例から分かるのは、「思い込み」「確認不足」が通電事故のきっかけになりやすいということです。


200V回路での通電確認は“必須中の必須”

エアコン工事で200Vの電源を扱う場合、特に意識しておきたいのが通電チェックの徹底です。

「どうせ分岐されてないだろう」

「前の現場でも大丈夫だったから」

こうした油断が、事故を引き起こします。

通電確認の基本は、必ずテスターを使って電圧をチェックすることです。

電源側のブレーカーが落ちているかを分電盤で確認するだけでは不十分

ブレーカーと端末側の両方を確認しましょう。

また、100Vか200Vかを現場で再確認する習慣も非常に重要です。

誤って100V機器に200Vをつなげてしまった場合、内部が焼けたり火災に至ることもあるため、室外機や分電盤の表示を過信せず、現場での電圧チェックを怠らないことがカギになります。


 

まとめ:工事のプロとして、最後まで“気を抜かない”

200V回路は、便利で高性能なエアコンには欠かせないものですが、同時に危険も非常に大きい電源回路です。

200V⇒100Vでは起きない事故が起こってしまいます。

エアコン工事に関わる業者としては、200V回路を扱う際には細心の注意とプロ意識を持って作業する必要があります。

実際に「200Vの通電確認を怠らない」「安全対策をしっかり講じている」業者は、量販店やハウスメーカーからも高く評価されやすく、長期的に見て仕事の安定にもつながります。

安全を守ることは、事故を避けるだけでなく、「この業者さん、やっぱり信頼できるな」と思われるための大きな武器でもあるのです。

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